武田薬品は4月25日、2019年3月期連結業績予想（国際会計基準）について、シャイアー社買収に伴う関連費用などで、税引前利益予想が前回公表予想を1502億円下回る950億円（61.3％減）に下方修正すると発表した。

今回の修正予測は、武田薬品、シャイアー社それぞれに発生した買収関連費用などが含まれる。特に武田薬品はシャイアー社の買収費用のほか、統合費用、負債の利息費用、その他の金融費用を含む。この結果、両社で見込まれるシャイアー社買収関連費用の合計額は約1260億円を見込む。内訳は、営業費用が850億円、金融費用が410億円。

一方、シャイアー社の売上収益は約3090億円で、税引前利益は約490億円を見込んでいる。なお、シャイアー社は19年1月8日より武田薬品に連結された。このほかシャイアー社買収にかかる取得原価配分（PPA）による影響額は1860億円で、これらを旧武田薬品の税引前利益予想の3570億円から差し引くと、連結合計の税引前利益は前回公表予測の2452億円を1502億円下回る950億円となる。なお、19年3月期連結決算は5月14日に公表する予定。