JCRファーマ 薬効持続型の成長ホルモン製剤開発へ
公開日時 2019/04/05 03:50
JCRファーマはこのほど、長時間にわたり薬効が持続する遺伝子組換え成長ホルモン製剤の臨床開発を5月にも始めると発表した。成長ホルモン補充療法は通常、自己注射が基本で、ほぼ毎日の投与が必要。注射の手間や痛みといった課題に対応するため同社は、持続型製剤を重要テーマとして研究を進めてきた。
同製剤「JR -142」(開発番号)は、小児の成長ホルモン分泌不全性低身長症を対象に開発する。5月からフェーズ1を開始する予定。試験では、健康成人男性31人を対象に投与し、安全性、薬物動態を評価する計画。
同社の主力事業の1つは成長ホルモン事業。主力品に複数の成長障害に対する適応を持つグロウジェクトがある。現在、成長遺伝子SHOXの機能喪失を招く先天性疾患「SHOX異常症」(開発番号:JR-401X)の適応追加に向けフェーズ3が進められている。持続型製剤も加え、幅広い治療の提供につなげる。