富士製薬 緊急避妊薬ノルレボ錠の後発品を発売 国内初
公開日時 2019/03/22 03:52
富士製薬は3月19日、緊急避妊薬ノルレボ錠1.5mgの後発品となるレボノルゲストレル錠1.5mg「F」を発売した。ノルレボ錠の後発品は国内初となる。
先発品と同様、後発品も薬価未収載品。同社は本誌取材に後発品価格について、「具体的には言えないが、先発品より安価でなければ意味はない。先発品価格よりも抑えた形に設定している」と述べた。先発品は1錠あたり1万円~1万5000円ほどのため、後発品は1万円を下回る価格設定とみられる。
同錠は、避妊の失敗などによる性交後の予期せぬ妊娠を回避する方法として緊急的に使用されるもの。性交後72時間以内に、1回1錠服用することで避妊効果を発揮する。有効成分のレボノルゲストレル(合成黄体ホルモン)は、WHOによる緊急避妊のエッセンシャルドラッグに指定されている。
同社は、「薬剤費が高額で患者さんの経済的負担が大きい製剤であることから、以前より多くの医療機関から本剤のジェネリック医薬品の開発要望があった」としている。