相次ぐ製薬業界のビジョン策定
公開日時 2019/02/28 00:00
医療データがビジネス環境を一変させる“社会の見る目”を意識した提言を製薬業界は、医療ICTの進展やこれに伴う地域医療システムの変革を見通し、新たな時代の産業ビジョン策定を急ぐ。日本製薬工業協会(製薬協)は1月24日、「政策提言2019-イノベーションの追求と社会課題の解決に向けて」を公表した。日本ジェネリック製薬協会も、ジェネリック医薬品産業ビジョンの今秋策定に向けた議論に着手した。(望月英梨)産業ビジョンと言うと薬価の制度設計ばかり注目を集めがちだが、今回は少々様相が異なる。政府の推し進めるSociety5.0は、地域医療を一変させる力を秘めている。医療ICTやビッグデータの利活用が地域や社会のシステムを一変させるような破壊力を持つ中で、いまの製薬ビジネスにおいて無視できない存在にまで急成...