不老不死の時代
公開日時 2018/10/31 00:00
メディカル・ジャーナリスト西村由美子バイオテクノロジー、脳科学、コンピュータ・サイエンスなどの急速な進歩が人間の死や生あるいは個々人のアイデンティティを問い直すことを迫っている。医学はもとより、倫理学あるいは法学はこうした変化に追いついているのだろうか?不老長寿?不老不死?老化の機序が解明されるにつれ、人間の健康寿命は大幅に延伸するだろうとの期待が高まっている。米国では今後20−30年以内には不老長寿が実現すると言われ始めた。「人間は250年は生きられる」と語っているのは『BeyondHuman超人類の時代へ』の著者でサイエンスライターのヘラルド女史。一方、未来学者のカーツワイルは「2029年までには自分の余命をかなり正確に知ることができるようになり、2040年までには不老不死が実現する」と...