地域包括ケアを支える中小病院の役割
公開日時 2017/12/29 00:00
中小企業診断士平田雄一郎地域包括ケアシステムが構築される中で、地域医療を支える中小病院の役割は重要性を増す。在宅で治療を受けている患者であっても急性増悪を起こした場合などでは、入院や外来などでの治療が必要になるケースもある。診療報酬上で、紹介状がなく大病院を受診する患者の保険外の自己負担を増やし、まずは地域の中小病院や診療所を受診後、必要な場合は紹介状を介して大病院を受診する体制構築を後押しする。一方で、急性期にのみ特化した中小病院は今後経営の壁にぶつかる可能性もある。中小病院の動向を探ることは、今後の地域医療の姿を把握する上でも重要だ。“機能強化型地域包括ケア中小病院”を評価する項目とは今回、中小病院を総病床数が20~199床の病院としてみてみたい。これまで多くの中小病院は、急性期を中心と...