AZ 片頭痛急性期治療薬ゾーミッグ、製造販売承認を沢井に承継 18年半ば目途に
公開日時 2017/10/05 03:51
アストラゼネカ(AZ)は10月4日、片頭痛急性期治療薬ゾーミッグ錠2.5mgと口腔内速溶錠のゾーミッグRM2.5mg(一般名:ゾルミトリプタン)の日本市場における製造販売承認を沢井製薬に承継する契約を締結したと発表した。
当面の間はAZが製造販売を継続する。2018年半ばを目途に沢井に製造販売承認を承継し、沢井が販売する。
AZは、▽オンコロジー▽循環器・代謝/消化器▽呼吸器――の3つの疾患領域に注力している。ゾーミッグはCNS領域で、かつ長期収載品ということもあり、英AZ本社が権利移管することを決めた。AZ広報部は本誌取材に、沢井に承継することにした理由について、「(沢井は)日本において強力かつ確立された営業組織を有する経験豊富な製薬会社で、ゾーミッグの販路を維持する体制を持っていることから今回の契約に至った」と説明した。
ゾーミッグは片頭痛の頭痛発現時の治療を適応とした5-HT1B/1D受容体作動薬。なお、日本以外の市場での権利は、英AZが6月7日に、独グリューネンタールグループと権利移管の契約を締結している。