メディパルHD 病院医薬品管理システム「McHIL」を昭和大の4病院に導入
公開日時 2017/09/05 03:51
メディパルホールディングス(HD)と昭和大学は9月1日、メディパルHD子会社のメディセオが開発した病院内の医薬品管理を支援するシステム「McHIL」(マックヒル:Mediceo Hospital Innovative Logistics)を昭和大学の4病院が導入を決定したと発表した。「McHIL」は、納入された医薬品の管理をバーコードチェック機能などによって業務の効率化を図ることができる。2012年11月に初めて導入した昭和大学藤が丘病院では、医薬品の払出業務において従来の紙と目によるチェックから、ITを活用したバーコードによるチェックに運用を変更したことでヒヤリハットの削減、業務の効率化により薬剤師の病棟での患者指導業務にシフトできたことから、他院にも広げることにした。
導入するのは、昭和大学藤が丘病院(神奈川県横浜市青葉区)ほか、昭和大学病院(東京都品川区)、昭和大学江東豊洲病院(東京都江東区)、昭和大学横浜市北部病院(神奈川県横浜市都筑区)で、この4病院の病床規模は計約3000床。昭和大は、「附属病院の昭和大学病院は特定機能病院の承認を受けており、この承認要件のひとつである「医療安全管理体制の整備」のさらなる充実を図るべく、必須要件の専従薬剤師設置対応はもちろん、マックヒルの活用により人為的なミスをなくすことで、より高度な医療安全管理体制を構築していく」としている。
メディセオは、導入病院でのデータを活用し、院内物流に関わる作業の数値化やベンチマーク機能の開発を進め、さらに効率の良い人員配置や医療スタッフの時間の創出など、院内業務の効率化、改善につなげたい考え。また、4病院の在庫データを共有し、廃棄ロスの削減や在庫の適正化、患者別トレーサビリティの確保といった新たな機能開発について研究を進めるとしている。そのうえで「マックヒルの機能をさらに高め、全国の病院への展開を本格的に進めていく」としている。
<訂正>(9月6日)
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