宮崎の事例は始まりに過ぎない
公開日時 2017/08/31 00:00
目的があって結果を生むエビデンス「深くお詫びするとともに根本的な要因を確実に取り除く」――。バイエル薬品のハイケ・プリンツ代表取締役社長は、宮崎県担当のMRによるカルテ閲覧に端を発した抗凝固薬・イグザレルト問題を受け、7月14日、東京都内で開いた記者会見で謝罪した。ただ、同日公表された外部弁護士による調査報告書では、わずか30例の患者アンケート調査の結果を論文として商業誌に投稿し、そのデータを製品情報概要や記事体広告として、全国の臨床医に対するプロモーション活動に利用したことへの反省の弁はない。ミクス編集部は、これまでこの問題をミクスOnlineニュースとして報道し続けてきた。今回の報告書が、我々の疑念を払しょくすると期待していたが、残念ながら、その解は得られなかった。そこで本誌は、改めて取...