思いやりのある人員削減
公開日時 2017/07/31 00:00
未来能力研究所柿崎大司ある製薬企業の医薬事業部。かつて、そこで働く社員たちは誇りに満ちていたが、人員削減が突然始まる。新たな評価制度や希望退職、様々な地域や部署への異動が発表される。残った社員も「次は自分の番かもしれない」という不安や無力感に毎日襲われる。このような下手な人員削減は、組織全体を心理的に傷つける。人員削減は、経営陣にはなじみの薄い施策である。ネガティブな影響をどうすれば減らせるのか。人員削減にもマネジメントがあるで、ニュースになるような人員削減はしばしば、社員にもたらす心理的なダメージへの対応を怠っているケースが多いように思える。実際、しっかりした準備と対応をした人員削減は世の中に広く報道されることはない。実は、多くの経営陣、特に人事部はMRの増員の経験はあるが、大きな余剰人員...