サノフィ 成人アトピー性皮膚炎治療薬デュピルマブを国内申請
公開日時 2017/02/28 03:51
サノフィは2月27日、既存治療でコントロール不良の中等症から重症の成人アトピー性皮膚炎に用いるヒトモノクローナル抗体デュピルマブ(一般名)を日本で承認申請したと発表した。皮下注製剤。承認された場合、同社のスペシャリティケアグローバルビジネスユニットであるサノフィジェンザイムが販売する予定。
デュピルマブはIL-4とIL-13という2つのタンパク質のシグナル伝達を特異的に阻害するよう設計されたヒトモノクローナル抗体。IL-4とIL-13の活性増強は、アトピー性皮膚炎における持続する炎症を促進する上で中心的な役割を果たすと考えられている。
米国FDAはデュピルマブを、十分なコントロールが行えない中等症から重症のアトピー性皮膚炎成人患者に対するブレークスルーセラピー(画期的治療薬)に指定している。優先審査の対象品目でもあり、審査終了目標日が今年3月29日になっている。欧州ではEMAが16年12月に承認申請を受理している。