キョーリン製薬ホールディングス(HD)は11月7日、2017年3月期第2四半期(4月~9月)決算を発表し、医療用医薬品事業売上高は、新薬の喘息治療薬フルティフォームの伸長、9月に発売した喘息などに用いるキプレスのオーソライズド・ジェネリック(AG)の想定以上の浸透などによるGE売上の増加で519億3600万円、4.4%増となった。下期はフルティフォームの販売強化、新規抗アレルギー薬デザレックスの発売も見込み、増収を計画する。
フルティフォームの売上高は51.1%増の45億円だが、当初予想の54億円は下回った。同社は、慢性疾患であるため薬剤の切り替えが想定を下回ったとしている。下期の症状の増悪期に向かうことから新規患者の処方の獲得に取り組むとし、通期予想は当初どおり129億円を計画する。
キプレスのAGを含むGE売上合計は103億円、39.8%増。その中でAGは、先発薬の減収要因となった一方で、売上は当初予想の10億円を上回る18億円となった。下期には競合品も出てくることを折り込み、通期予想は当初どおり40億円。GE全体では215億円を見込む。
【16年度中間期の連結業績(前年同期比)16年度予想(前年同期比)】
売上高 546億2800万円 (4.3%増) 1200億円(0.4%増)
営業利益 36億6300万円 (10.6%減) 145億円(26.2%減)
純利益 26億8400万円 (9.5%減) 107億円(21.6%減)
【16年度中間期の国内主要製品売上高(前年同期実績)16年度予想、億円】
キプレス 178(188)333
フルティフォーム 45(30)129
ウリトス(自社販売) 38(37)78
ムコダイン 44(59)108
ペンタサ 79(81)158
デザレックス -(-)19
ジェネリック計 103(73)215