東邦HD 中国・九州沖縄7県の大洋薬品グループ卸7社の全株式取得へ GE流通強化で
公開日時 2016/09/12 03:50
東邦ホールディングス(HD)は9月9日、中国・九州沖縄7県の大洋薬品グループ卸7社の全株式を取得すると発表した。後発医薬品(GE)の流通体制の強化を図るためで、12日に契約締結し、16日に実施する予定。
7社は、山口県、広島県、福岡県、大分県、熊本県、鹿児島県、沖縄県で展開する「大洋薬品グループ7社会」に所属する企業で、テバ製薬のGEを中心に取り扱っている。テバ製薬は、武田薬品との合弁事業で10月以降、武田系の広域卸に一本化する方針を示しており(関連記事こちら)、7社は東邦HDに買収される形となった。
その7社は、▽大洋薬品山口(山口県光市)▽大洋薬品中国販売(広島県呉市)▽進英薬品(福岡県北九州市)▽大洋薬品(大分県別府市)▽大洋薬品(熊本県熊本市)▽大洋薬品(鹿児島県鹿児島市)▽沖縄大洋薬品(沖縄県浦添市)。買収額は非開示で、各社社員の扱いは今後詰めるとしている。
東邦HDは「各企業が培ってきた地域に密着した営業基盤を大切に保持しつつ、当社グループの経営資源を有効に活用することで、当該地域における営業力を一層強化し、企業価値のさらなる向上を図る」とコメントしている。
医薬品卸「エムコム九州」を完全子会社化 17年1月に
東邦HDは9月9日、40%の株式を取得していた医薬品卸のエムコム九州(福岡県)の残り60%の株式も取得し、完全子会社化すると発表した。エムコム九州は、福岡県、佐賀県、長崎県を中心にGEの卸売事業を展開している。10月3日に契約締結し、17年1月に実施する予定。