日本製薬団体連合会保険薬価研究委員会 委員長 塩野義製薬常務執行役員 加茂谷 佳明 氏
公開日時 2016/04/30 00:00
高額薬剤論議単価の抑制を続けても制度維持は難しいイノベーションへの適切な評価、安定供給の確保両輪での議論高額薬剤をめぐる議論が加熱し始めている。4月4日の財務省の財政制度等審議会では、抗がん剤・オプジーボの薬剤費が年間1兆7500億円に上るとの推計が報告された。これを契機に、医療保険財政の観点から適正化を求める声が上がっている。高齢化が進み、医療費の伸びの抑制が求められる中で、イノベーションの観点からも製薬業界が新たな課題に直面している。日本製薬団体連合会保険薬価研究委員会の加茂谷佳明委員長(塩野義製薬常務執行役員)は、「薬価という領域だけでは議論が完結しなくなるのではないか」と指摘する。適正使用の流れが強まる中で、薬価制度をどう考えるか。話を聞いた。(聞き手・編集:望月英梨)――2016年...