科研 熱傷焼痂除去薬NexoBrid 日本での独占開発・販売権を取得
公開日時 2016/04/27 03:50
科研製薬は4月26日、イスラエルのメディウンド社が創製した外用の熱傷焼痂除去薬NexoBrid(海外製品名)について、日本での独占的な開発・販売権を同日付で取得したと発表した。同剤は熱傷で生じる焼痂と呼ばれる壊死組織を除去する外用の酵素製剤。重症熱傷に対する現在の標準的治療では外科的に焼痂を除去しているが、同剤は焼痂に約4時間塗布することで、健常な組織に障害を与えることなく、壊死組織を簡便かつ速やかに除去できる。同社は「医療関係者や患者の負担軽減に寄与するものと期待している」とコメントしている。
同剤は部分的または全層熱傷の焼痂除去薬として欧州で承認され、欧州とイスラエルで販売されている。メディウンド社は重症熱傷や慢性の難治性潰瘍の治療・管理といったアンメットメディカルニーズが存在する領域で、同社の特許技術であるタンパク分解酵素技術を用いた新薬開発・商業化に特化した製薬企業。