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エーザイ 営業の第一線「地域統括部」を70に倍増 医療制度改革に伴う環境変化に対応

公開日時 2016/03/15 03:52

エーザイは3月14日、4月1日に実施する組織改編で、地域営業をよりきめ細かく行うため、MRが所属する「地域統括部」を現在の35から70に倍増すると発表した。これに伴い、統括部の上位組織として東西に配置したバイスプレジデントを、8つの「地域連携推進本部」に再編し、地域の特性に合った戦略的な営業展開を実施できるようにする。また、がん領域の営業体制については、現在の「首都圏統括部」を「千葉埼玉」と「東京山梨」に分割し、11統括部体制に改め、今回新設する抗がん剤レンビマ専門MR(数人)を統括するバイスプレジデントを配置する。

営業組織改編の狙いについて同社は「医療機能の分化・連携と在宅医療の充実を中心とする医療制度改革に伴う今後の事業環境の変化に対応」するためとしている。組織改編に伴うMR数、その増減については明らかにしていない。

同社は、新しい地域営業戦略を4月から実施することを明らかにしていた。今後、拡大が見込まれる在宅医療や、地域医療連携推進法人の創設に伴う法人本部による薬剤共同購入等に対する営業活動の強化が柱。病院や保険薬局の法人本部への提案や交渉、地域連携支援などを行う「キーアカウントマネージャー」(KAM)を増員。経済性も重視される市場であるため、新薬だけでなく長期収載品、ジェネリック(GE)を含むエーザイグループの複数の製品を組み合わせて提案し、治療効果と経済性を併せ持った価値を訴求することで採用拡大を図る「パッケージ戦略」を示していた(3月4日に既報 こちら)。

そのパッケージ戦略を立案する組織として「アクセス&アウトカム本部」を新設。同本部には推進部、病院政策部、保険薬局政策部、ホームケアマーケット政策部、流通統括部を置き、この中にKAMが所属し、地域で活動する。また、同戦略を率先して行う組織として70地域統括部の中に、「先進メディカル部」を大都市圏を中心に5組織配置する(東京2、愛知1、大阪1、福岡1)。

認知症・神経疾患領域とがん領域をビジネスグループに 各領域で損益責任

同社は4月1日、重点領域としていた「認知症関連・神経退行性疾患」(ニューロロジー)と「がん」(オンコロジー)をそれぞれの事業領域で損益責任まで持たせる形でビジネスグループ化する。グループには探索研究、臨床開発、レギュラトリー、コマーシャル、事業開発、戦略計画などの機能を集約。総合的に捉えた迅速な意思決定が狙いで、それにより競合他社より優位な戦略展開につなげたい考え。オンコロジービジネスグループのプレジデントには常務執行役の井池輝繁氏、ニューロロジービジネスグループプレジデントには執行役のアイヴァン・チャン氏がそれぞれ就く。

営業関連組織の改編に伴う主な異動は次のとおり(カッコ内は現職)。

【アクセス&アウトカム本部】

本部長:執行役(統合マーケティング本部長:執行役)籔根英典
 
【地域連携推進本部】
北海道本部長(静岡統括部長)加持剛彦
東北本部長(埼玉統括部長)金屋肇
関信越本部長(新潟統括部長)及川隆一郎
首都圏本部長:執行役(地域包括hhcユニットプレジデント:執行役)安田覚
東海北陸本部長(CEO オフィス グローバルビジネスコーディネーション兼エーザイ・ジャパン計画推進部長)遊佐寿彦
近畿本部長(地域包括hhcユニットバイスプレジデント西日本担当)濱田裕二
中四国本部長(佐賀長崎統括部長)村山弘幸
九州本部長(地域包括hhcユニットバイスプレジデント東日本担当)荒牧哲郎
 
【オンコロジーhhcユニット】
バイスプレジデント:コマーシャル担当(関西統括部長)湯面知行
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