科研製薬は10月27日、2015年度（16年３月期）業績予想を上方修正し、売上が1079億円（期初予想985億円）になる見通しと発表した。外用爪白癬治療薬クレナフィン（一般名：エフィナコナゾール）の国内外の売上が期初にたてた計画を上回ることが理由。クレナフィンの修正後の売上計画はこの日は開示しておらず、11月６日に予定する第２四半期決算発表時に公表するとみられる。なお、クレナフィンの期初にたてた15年度売上計画は120億円、前年度比75％増としている。

クレナフィンの増収に加え、製品導入に関連する研究開発費の発生が一部来期にずれ込むことなどから、各利益も上方修正した。修正後の15年度の営業利益322億円（期初予想210億円）、経常利益324億円（同211億円）、純利益192億円（同140億円）――としている。