異なる電子お薬手帳を連携し一覧可能に 栃木県内で実証実験 NPhAと県薬が協力
公開日時 2015/10/27 03:51
異なる2つの電子手帳を連携し、一つの手帳で過去の服用歴を一覧できるようにする実証実験が、栃木県内で開始することになった。同県内では全体の約4分の1にあたる200薬局が、電子版お薬手帳の「お薬情報玉手箱」(ニッセイ情報テクノロジー)または「ポケットファーマシー」(ポケットファーマシー販売)を導入していることから両手帳の連携を進める。今後、日本保険薬局協会(NPhA)、栃木県薬剤師会の協力を得て、薬局への説明会や患者の声を集めた効果測定を行う。
この実証実験については、NPhAが10月26日、ニッセイ情報テクノロジーとポケットファーマシー販売が行うと発表した。今年中にシステム改修をし、来年に導入薬局で運用する計画という。
これまで紙の複数の手帳を持っている患者が多く、一覧できるようにする必要性が、厚労省などから指摘されていた。今回の実証実験は、これに応える形で行われるもので、2つの電子版お薬手帳の情報を双方向にデータ連携できるようにすることで、患者の電子お薬手帳を一つにまとめることができ、薬局で薬の飲み合わせチェックや重複投与のチェックが行いやすくする。