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本誌調査 SGLT2阻害薬 病院の8割で採用 平均採用数は2.97品目

公開日時 2015/10/02 03:52

ミクス編集部が今夏に実施した病院薬剤部を対象にした新薬採用アンケート調査2015年版で、回答病院の8割でSGLT2阻害薬が採用されていたことがわかった。1病院あたりの同阻害薬の平均採用数は2.97品目だった。ファーストインクラス薬のスーグラの登場(14年4月発売)から10か月の間に6成分7品目が上市する激戦市場となったが、治験時には殆どなかった重篤例を含む皮膚症状の増加などもあって処方量は伸びていない。ただ、採用率を見る限り注目度の高いクラスであるとはいえるだろう。

文末の関連ファイルに、SGLT2阻害薬の製品別採用率と理由の資料を掲載しました(10月6日まで無料配信、その後はプレミア会員限定コンテンツになります)。

同アンケート調査は毎年実施し、今年は81病院から回答を得た。調査対象は14年6月~15年6月に薬価収載された新薬だが、SGLT2阻害薬は全製品を対象とした。調査期間は7月22日~8月17日。方法は郵送及びインターネット。

採用率はスーグラ63%、フォシーガ59%

なにかしらのSGLT2阻害薬を採用しているのは65病院あった。製品別ではスーグラの採用率が最も高く、回答病院全体の63%が採用していた。ちなみに、SGLT2阻害薬採用病院を分母にすると、同剤採用率は78%になる。採用率第2位はフォシーガの59%(SGLT2阻害薬採用病院を分母にすると74%)で、スーグラとは僅差。採用率第3位はルセフィで31%(同38%)だった。

採用理由はスーグラ、フォシーガとも「医師からの要望」が7割強と最も多い。競合薬(ルセフィ、アプルウェイ、デベルザ、カナグル、ジャディアンス)でこの理由は6割弱。また、採用理由として「薬理作用が新しい」を挙げたのも、スーグラ、フォシーガは競合薬に比べて多い。この背景として、スーグラはファーストインクラスだから、フォシーガは発売当時に同剤のみ40か国以上で承認され、医師が各種臨床データに触れていたためと考えられそうだ。なお、スーグラとフォシーガ以外の薬剤では「院外処方として」採用したとの理由が多い。

SGLT2阻害薬採用病院での採用品目数をみると、「1製品のみ採用」が37%と最多で、1製品のみ採用の場合はスーグラが過半数を占める。2製品以上採用した病院では、スーグラかフォシーガのいずれかが必ず採用されていたこともわかり、この結果からも両剤への関心の高さが垣間見える。

本誌調査「新薬採用アンケート調査2015年版」の全リストおよび特集記事はMonthlyミクス10月号(10月1日発行)に掲載しています。ミクスOnlineでは有料会員向けに、こちら(HTML電子ブック)から閲覧できます。

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