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ノボ 経口投与のGLP-1アナログ製剤セマグルチド シタグリプチン対照に国際共同P3開始へ

公開日時 2015/09/04 03:51

ノボ ノルディスクは9月2日、日本法人を通じて、2型糖尿病治療に用いる1日1回経口投与のGLP-1アナログ製剤セマグルチド(一般名)について、国際共同フェーズ3試験を開始することを決めたと発表した。試験参加国に日本が含まれるかどうかは開示していない。GLP-1アナログ製剤は世界で注射薬のみ承認・発売されており、経口薬はない。

セマグルチドの国際共同P3のプログラムは「PIONEER」と名付けた7つの試験からなる。その最初の試験は2016年1~3月の間に開始する予定で、セマグルチド3mg、7mg、14mgの有効性と安全性について経口血糖降下薬のDPP-4阻害薬シタグリプチン100mgを対照に比較検討する。

同社エグゼクティブバイスプレジデントでチーフサイエンスオフィサーのマッズ クロスゴー トムセン氏は、「セマグルチドのようなタンパク質工学を使った錠剤の開発及び大規模生産は大きなチャレンジ」とし、「2型糖尿病治療をさらに改善させる新しい経口血糖降下薬として経口投与のセマグルチドの今後の展開が楽しみ」とコメントしている。

同社によると、セマグルチドは低血糖リスクが低く、良好な血糖改善が認められる新規のGLP-1アナログ製剤。食欲を抑制し、食物摂取量を減らすことで体重減少をもたらす。経口投与のセマグルチドには吸収を促進させる添加剤が含まれている。

なお、セマグルチドは週1回の注射薬としても開発している。こちらは現在、日本を含む国際共同P3試験を行っている。

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