社会福祉費の現状認識と将来
公開日時 2015/08/31 00:00
ファルマ・マーケティング・サーベイ研究所所長世古主義夫既述の如く日本という国が人口の減少、高齢化、経済成長の鈍化により正に初めて右肩下がりの社会に遭遇する。この環境下日本はどこに行く、兎にも角にも国の稼ぎGDPを曲がりなりにも想定して前報で報告した。今回からいよいよその内訳に入っていきたい。しかし予測はあくまでも予測であり、主として現状の投影であるので、本報ではまずはその前提となる現状を共有し、将来展望をしてみたい。日本の社会保障費社会保障費とは周知の如く、年金、医療、介護、養育が主要な項目である。2016年の国家予算96.3兆円。シェアー比では、社会保障費は31.8%とトップで次いで国債費24.3%、地方交付税16.8%、公共事業6.2%、国防費5.1%と、続いている。現時点の世界的な順位...