日本新薬・14年度業績 新薬好調で増収増益 長期収載品比率は約20%
公開日時 2015/05/12 03:50
日本新薬は5月11日、2015年3月期(14年度)決算を発表し、骨髄異形成症候群治療薬ビダーザが売上100億円を突破するなど新薬群の好調と、導出自社創製品の海外での承認申請に伴う工業所有権収益により、増収増益だった。長期収載品比率は約20%になった。
15年度はビダーザの増収や14年4月に新発売した前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬ザルティアの大幅増収、15年6月に発売予定の▽肺動脈性肺高血圧症治療薬オプスミット▽経口持続性鎮痛薬ワントラムーーなどにより、売上900億円、前期比12.5%の2ケタ増収を目指す。同社では18年度に長期収載品比率を15%未満にする方向で取り組んでおり、15年度が計画通りに推移すれば同比率は20%を下回る。
【14年度連結業績(前年同期比) 15年度予想(前年同期比)】
売上高799億9100万円(4.5%増) 900億円(12.5%増)
営業利益85億6200万円(6.5%増) 93億円(8.6%増)
経常利益89億2800万円(3.8%増) 95億円(6.4%増)
純利益58億8200万円(2.3%増) 67億円(13.9%増)
【14年度の主力製品売上(前年同期実績) 15年度予想、億円】
ビダーザ 108(96)115
ルナベル 65(62)68
エビプロスタット 55(50)45
シアリス 36(42)40
ガスロンN 36(47)26
アドシルカ 32(28)36
トラマール・ワントラム 28(13)52
アズノールうがい液 25(26)25
エリザス 21(17)25
バイナス 17(19)18
キロサイド 17(23)12
ザルティア 16(-)100
工業所有権等収益 25(-)50
注)発表数値の1億円未満を切り捨て