マルホ にきび治療薬ベピオゲル発売
公開日時 2015/04/02 03:51
マルホは4月1日、一般には「にきび」といわれる尋常性ざ瘡の治療薬ベルピオゲル2.5%(一般名:過酸化ベンゾイル)を同日に新発売したと発表した。用法・用量は1日1回、洗顔後に患部に適量を塗布する。包装は15gチューブ×10本、薬価は1gあたり120.90円。中医協資料によると、ピーク時売上は10年後に30億円、投与患者数は55万人を想定している。
有効成分の過酸化ベンゾイルは、尋常性ざ瘡の原因菌であるアクネ菌などの細菌に対する抗菌作用と角層剥離作用を持ち、炎症性皮疹や非炎症性皮疹(面ぽう)に対して効果がある。海外で長年使用されているが、「いまだアクネ耐性菌の発現報告はなく、抗菌薬耐性菌に対しても抗菌作用が認められている」という。
同社では尋常性ざ瘡治療への取り組みとして、同剤のほかに、化膿性炎症を伴うざ瘡などに用いる内服抗菌薬として経口用ペネム系抗生物質製剤ファロム錠(ファロペネムナトリウム水和物)を販売している。また、化膿性炎症を伴うざ瘡治療薬としてオゼノキサシンを含有する外用抗菌薬を申請中。