アッヴィ・14年度通期決算 抗リウマチ薬ヒュミラは売上125億ドル 世界第1位を維持
公開日時 2015/02/10 03:50
アッヴィはこのほど、2014年通期業績(14年1~12月)が売上高199億6000万ドル(前期比6.2%増)、営業利益34億1100万ドル(同39.8%減)、純利益41億2800万ドル(同57.0%減)の増収減益だったと発表した。現在世界ナンバー1のブロックバスターとなった関節リウマチなどに用いるヒト型抗ヒトTNF-αモノクローナル抗体製剤ヒュミラの2桁増収が、売上全体の伸長に大きく貢献した。しかし、利益面では販管費や研究開発費の増加と為替差損により減益という結果となった。14年通期の研究開発費は前期比15.5%増の28億5500万ドル。
医療用医薬品の製品別売上は、ヒュミラが125億4300万ドル(同17.7%増)、テストステロン製剤アンドロゲルが9億3400万ドル(同9.7%減)、抗HIV配合薬カレトラが8億7000万ドル(同9.6%減)、抗RSウイルスヒト化モノクローナル抗体製剤シナジスが8億3500万ドル(同1.0%増)、黄体形成ホルモン放出ホルモン(LH-RH)誘導体マイクロカプセル型徐放性製剤ルプロン(日本国内では商品名・リュープリンとして武田薬品が販売)が7億7800万ドル(同0.9%減)、甲状腺機能低下症治療薬シンスロイドが7億900万ドル(同13.9%増)――などとなっている。