PART1 2015年 激変迫られる医薬品ビジネス
公開日時 2014/12/27 00:00
MRは地域包括ケア実現をサポートせよ国内の医薬品市場は急速に変化している。想定以上のジェネリックの浸透に伴う長期収載品の落ち込みで新薬メーカーの国内業績は、薬価改定だけでは説明できない減収に見舞われた。他方、頼みの新薬は、アンメット・メディカルニーズを充足する新薬の登場は喜ばしいこととはいえ、ニッチ型であり対象患者は限られている。つまり、国内での成長は鈍化しそうな気配である。ここに、消費増税延期による2016年度から3年連続の薬価改定が想定され、この間に「地域包括ケア」体制実現へ向けた医療行政が加速する。この先数年で、医療、市場、企業活動、MR活動は大きく変わることになるはずだ。2015年は、予想される環境の激変へ万全の備えが必要になる重要な年である。(沼田佳之、酒田浩、望月英梨、田中かおり...