ファイザー 慢性骨髄性白血病治療薬ボシュリフ錠発売
公開日時 2014/12/08 03:53
ファイザーは12月5日、慢性骨髄性白血病治療薬ボシュリフ錠100mg(一般名:ボスチニブ)を発売したと発表した。適応は「前治療薬に抵抗性又は不耐容の慢性骨髄性白血病」で、既存薬が奏功しない場合の治療選択肢として位置付けられる。
国内外の治験ではイマチニブ抵抗性または不耐容(2次治療)の患者、また、イマチニブ治療後のダサチニブまたはニロチニブ抵抗性または不耐容(3次治療以降)の患者を対象に行われ、有効性を確認した。CMLの年間発症頻度は10万人あたり1~2人。希少疾病用医薬品に指定され、優先審査された。
薬価は1錠3791.00円。通常は1日1回500mgを食後に経口投与する。国内治験で副作用は63例中全てに発現し、主なものは下痢59例、発疹30例、ALT(GPT)上昇24例だった。重大な副作用として、肝炎・肝機能障害、重度の下痢、骨髄抑制、体液貯留、ショック、アナフィラキシー、心障害、感染症、出血、膵炎、間質性肺疾患などが現れることがあるという。