日本新薬・14年度第2四半期 主力品伸長で2.5%増収も通期売上予想は30億円引き下げ
公開日時 2014/11/11 03:52
日本新薬は11月10日、2015年3月期(14年度)第2四半期決算(4~9月)を発表した。疼痛治療薬トラマールや骨髄異形成症候群治療薬ビダーザなど新薬群の伸長により、売上高は364億7000万円で前年同期比2.5%増だった。営業利益は新製品群の販売促進費増により34.5%減となり、20億3300万円だった。
医薬品事業で見ると、294億5400万円で前年同期比1.4%増だった。胃潰瘍治療薬のガスロンや抗炎症薬ハイペンなど長期収載品での二桁減はあったものの、同社は、長期収載品比率が25%程度と少なく、薬価改定による影響率が1%半ばにとどまったことが大きい。2013年に慢性疼痛の適応を追加したトラマールは前年同期比162%の11億5600万円、4月発売の前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬ザルティアは7億5300万円を売り上げ、増収に寄与した。ただ、通期計画ではこれら2製品の売上について下方修正し、トラマールは45億円から30億円に、ザルティアも32億円から20億円に引き下げた。通期では増収増益を計画しているが、売上予想は30億円引き下げて810億円とした。
【14年度中間期連結業績(前年同期比) 14年度通期予想】
売上高 364億7000万円(2.5%増) 810億円(5.9%増)
営業利益 20億3300万円(34.5%減) 85億円(5.7%増)
経常利益 22億7200万円(29.4%減) 87億円(1.2%増)
当期純利益 14億4000万円(32.9%減) 60億円(4.3%増)
【14年度中間期国内売上高(前年度実績)14年度予想、億円】
ビダーザ 50.48(46.10)108
ルナベル 29.99(27.35)67
エビプロスタット 28.08(24.55)54
ガスロンN 19.46(24.26)38
シアリス 17.37(19.17)36
アドシルカ 14.40(13.11)32
トラマール 11.56(4.41)30
アズノールうがい液 10.58(11.40)25
ハイペン 10.53(15.48)19
キロサイド 9.63(12.16)19
セファドール 9.29(11.44)19
エストラサイト 7.81(9.85)16
ザルティア 7.53(―)20