JAPhMed 製薬各社のMSL制度に対し外部認証開始へ
公開日時 2014/10/29 03:50
日本製薬医学会(JAPhMed)は10月27日、製薬企業各社のメディカルサイエンスリエゾン(MSL)の認定制度に対する外部認証事業を開始すると発表した。まず認定に必要な各種資材のレビューや監査を通じて学会としての認証プロセスを確立するため、アストラゼネカ(AZ)の同制度を基に検討するとしている。AZの発表によると、同社がJAPhMedの認証を受ける最初の会社になる見込み。
JAPhMedは、MSLが担う活動について「プロモーションには当たらない、医薬品の市販後エビデンスの構築や、研究に関する高度な医学的・科学的な情報の提供」とし、そのニーズは高まっていると指摘。しかし、定義は各企業において様々で、MSL活動のモラルや質を担保する第三者機関はないという。そんな中、利益相反や研究不正が社会問題化しており、JAPhMedは医学的・倫理的なMSL活動の確保のため、各社のMSL認定制度に対する外部評価を行うことにしたと説明している。