卸売上前年割れ続く…医薬品流通に異変 今年度決算は赤字転落のおそれも
公開日時 2014/11/01 00:00
●後発薬急伸、長期収載品低迷、新薬伸び弱く、景気2極分化で受診抑制も効く●見通し甘い第一四半期卸決算、後発薬伸長と価格形成低迷なら2期連続赤字も医薬品流通に異変が生じた。前年割れが止まらない。消費税増税の影響かと楽観的だった関係者も、先行きに不安をもらす。今年度決算の赤字を心配する声も聞かれる。赤字は来年も続くとの説も聞かれる。そして前年割れの最大の要因は後発薬の急伸にあることが見えてきた。後発薬の数量比率はすでに50%台後半に差し掛かった模様だ。未妥結減算の後押しで9月に妥結は急展開したが、妥結水準は予想より低いともいう。前年割れの実体に迫り、後発薬伸長の実像を追い、価格形成と卸経営の状況を分析する。前年割れの状況とまらず97年も消費税改訂で▲5%卸売上の前年割れが止まらない。9月に会った...