富士フイルムHD アルツハイマー型認知症治療薬T-817MA 日米でP2開始
公開日時 2014/06/10 03:51
富士フイルムホールディングス(HD)は6月9日、アルツハイマー型認知症治療薬として開発中の「T-817MA」について、同社グループの富山化学がフェーズ2試験(P2)を開始したと発表した。「T-817MA」は富山化学の創製品で、神経細胞保護効果や神経突起進展促進効果が確認されているという。
富士フイルムグループは、京都大学iPS細胞研究所との共同研究で同薬の有効性を予測するバイオマーカーの特定も目指し、T-817MAの開発を加速させる。
米国においても、富山化学がアルツハイマー・ディジーズ・コ―オペレイティブ・スタディ(ADCS)と共同でP2を開始した。ADCSは米国国立衛生研究所(NIH)の傘下である国立老化研究所の基金で設立された研究機関で、拠点はカリフォルニア大学サンディエゴ校。