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C型肝炎治療薬開発競争 ギリアドが優位保つ

公開日時 2014/05/29 03:50

過去半年間で、多くの新薬が登場したC型肝炎領域。ギリアドのヌクレオチドポリメラーゼ阻害剤・Sovaldi(一般名:ソホスブビル)やヤンセンファーマシューティカルズ(J&J子会社)の第2世代プロテアーゼ阻害・Olysio(シメプレビル)および新規経口直接作用型抗ウイルス剤(DAA)などだ。中でも、Sovaldiは、好調な売上とHCV治療ガイドラインにおける位置づけから、HCV感染治療薬の次世代レジメンのバックボーンとして長くリードすると期待されている。


ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)やジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、彼らの開発品が幅広い治療レジメンで使用されることを模索してる。ベーリンガーインゲルハイムや数社のバイオテック企業も同じような試みをしていたが、その進展には慎重な姿勢を示しており、当分、ギリアドの優位性は揺るぎそうもない感じだった。また、メルクも有望な開発品を持つ。


ただ、ギリアドのSovaldiとリバビリンとの併用は、非代償性肝炎および再発HCV感染患者に対する試験結果も良好で、他剤への優位は揺るがなそうだ。

Sovaldiと新規DAAであるNS5A阻害剤ledipasvirの併用は、すでに治療期間の短縮させる良好な結果がNew England Journal of Medicineでも公表されており、ギリアドは、その結果に基づき、同2剤の配合剤について、米国、欧州ではすでに承認申請を行っている。


ウォール街のアナリストには、メルクの第2世代プロテアーゼ阻害剤MK-5172およびNS5A複製複合体阻害剤MK-8742の臨床第2相試験の結果も良好で、臨床第3相試験に入ったため、アッヴィのプロテアーゼ阻害剤ABT-450および同リトナビルほか1剤併用のレジメンより優れているとみている向きもある。欧米各社のC型肝炎治療薬の競争の行方が注目されている。



(The Pink Sheet 4月21日号より)

 

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