GLP-1受容体作動薬 処方理由の上位に「HbA1cの改善」「体重減少」「食後血糖値の改善」 医師調査
公開日時 2014/02/20 03:51
医師会員制コミュニティサイト「MedPeer」(http://medpeer.jp/)を運営するメドピアはこのほど、医師が糖尿病治療薬のGLP-1受容体作動薬を選択する際に重視するポイントのトップ3が、「HbA1cの改善」「体重減少(増加をきたさない)」「食後血糖値の改善」だったとの調査結果をまとめた。「空腹時血糖値の改善」を重視するとの回答割合は8%で、選択肢の中で最も低かった。メドピアは「GLP-1受容体作動薬を選択する際には、空腹時血糖の改善より食後血糖の改善が重視されている」とコメントしている。
調査時期は2013年12月11日~17日。代謝・内分泌科を標榜する医師を対象に調査を実施し、有効回答数は175人。GLP-1受容体作動薬を選択する際に重視する項目として選択肢を9つ挙げ、複数回答可で医師に考えを聞いた。
その結果、トップの「HbA1cの改善」が61.7%、2位の「体重減少」が51.4%で、この2項目が過半数を超えた。これらに次ぐ3位に「食後血糖値の改善」39.4%、「β細胞の保護作用」18.3%、「注射回数の少なさ」16.0%、「併用薬の多さ」13.7%、「悪心・嘔吐の少なさ」13.1%、「デバイスの使いやすさ」12.6%となり、最後に「空腹時血糖値の改善」となった。
医師コメントを見てみると、「HbA1cの改善」を重視するとの医師からは、「一番効果が実感しやすい指標」などの内容が寄せられ、「体重減少」では「患者のモチベーションにもつながっている」とのコメントがみられた。「食後血糖値の改善」では、「食後血糖の管理が最も重要」「血糖変動の解消」「糖尿病をよくするために使用」「短時間作用型が好ましい」といった内容がみられた。