ヤンセン C型慢性肝炎治療薬ソブリアードカプセル発売
公開日時 2013/12/13 03:51
ヤンセンファーマは12月11日、日本人に多いジェノタイプ1型C型慢性肝炎の治療薬ソブリアードカプセル100mg(一般名:シメプレビルナトリウム)を6日に発売したと発表した。
ペグインターフェロン(α-2aまたはα-2b)とリバビリンとの3剤併用療法で用いる。類薬のテラビック(テラプレビル)では、副作用として重篤な皮膚障害(添付文書で「警告」扱い)があり、その対策として皮膚科医との連携が求められている。ソブリアードではそうした対策が求められておらず、皮膚障害の副作用を発現した患者や懸念がある患者にとっては、新たな選択肢になりうる。その点は厚労省の薬価算定時にも評価された。用法は、1日1回12週間投与となっている。
国内フェーズ3では、未治療のジェノタイプ1型C型慢性肝炎患者への3剤併用療法で12週後の持続的ウイルス陰性化率が89%で、対照群(3剤のうちソブリアードをプラセボとした)の62%と比べて有意に良好な治療効果を示した。前治療で再燃した患者への有効性も確認されている。頻度の高い副作用は白血球減少や発熱、貧血、頭痛。
薬価は1万3134.60円(1カプセル)。市場予測は2年後のピーク時には投与患者数1.6万人、販売金額180億円(中医協資料)。