インフルエンザ予防接種の後「揉まない」が3分の2 「揉む」も1割 医師3383人調査
公開日時 2013/11/15 03:50
医師専用サイトを運営するメドピアはこのほど、インフルエンザ予防接種後の対応について会員医師に調査した結果を発表した。有効回答は3383件で、66.1%は「揉まない(揉まないように指示している)」と回答する一方で、「軽く揉んでいる(軽く揉むように指示している)」9.2%、「しっかりと揉んでいる(しっかりと揉むよう指示している)」0.8%と合わせて1割は「揉む」対応をしていることがわかった。
予防接種後の対応について、インフルエンザ予防接種ガイドラインには「接種直後に接種部位を液が漏れださないように注意しながら数回揉む」と記載があるが、一方で、揉んだ場合にはワクチンが急速に拡散し、血管内に侵入して局所反応やアナフィラキシーを起こすリスクが高まるとの指摘もある。回答医師のコメントを見ると、「揉まない」理由として「揉むと局所の副反応が増える印象」「揉んだら腫れる」とある一方で、「軽く揉む」「しっかりと揉む」理由には「ガイドラインに準じて対応」「固結を避けるため」とあり、それぞれの考えに基づいて判断していることが伺えた。
なお、「揉む・揉まないにこだわらない」の回答は23.9%だった。「どちらも根拠がないと判断している」「聞かれれば軽く揉むように言う」「揉まないことになっている。聞かれたら答える」とあり、考えにはばらつきが見られた。
調査は10月4日~10日に同社のサイト内で実施された。