痛風・高尿酸血症治療薬フェブリク 発売2年で新患の4割に処方
公開日時 2013/10/11 03:52
2011年3月に痛風・高尿酸血症治療薬として約40年ぶりとなる新薬フェブキソスタット(一般名、製品名フェブリク)が発売されたが、今年7月時点での新規患者への処方割合が患者数ベースで4割となったことがわかった。同市場でトップシェアのアロプリノール(先発品名ザイロリック)は、先発・後発の合計で、新患への処方割合は5割弱となっており、フェブキソスタットの第一選択としての存在感が増していることがわかる。
これは、調剤レセプトベースで実際の処方状況を把握・分析する医療情報総合研究所(JMIRI)のデータを基に分析した結果。詳細はMonthlyミクス10月号の連載「医師の処方動向をよむ」に掲載している。ミクスOnlineでは有料会員向けに公開している。アクセスは、こちら。
各種痛風・高尿酸血症治療薬の7月時点の処方割合は、患者数ベースで、トップからアロプリノール63%、フェブキソスタット22%、ベンズブロマロン(先発品名ユリノーム)13%――で、フェブキソスタットは発売2年でシェア2位となっている。新患への処方割合では、トップがアロプリノールの48%、2位がフェブキソスタットの41%で、フェブキソスタットはアロプリノールに迫る勢いとなっている。
次に、フェブキソスタットの患者獲得状況をみると、5月~7月の累計で、新患74%、切替25%、追加1%――と4分の3が新患から得ている。また切替例をみると、フェブキソスタットへの切替前の薬剤は9割程度がアロプリノールで、このうち後発品は約4割となっている。新患獲得状況や後発品からの切替例も少なくないことから、フェブキソスタットは医師の処方感が固まってきていることに加え、特に効果に対する評価が高いと考えられそうだ。