大鵬と帝國 がん性疼痛薬イーフェンバッカル新発売 突出痛に即効鎮痛
公開日時 2013/09/26 03:52
大鵬薬品と帝國製薬は9月25日、がん性疼痛治療剤のイーフェンバッカル錠(一般名:フェンタニルクエン酸塩)を26日に新発売すると発表した。国内初のフェンタニル速放性製剤で、がん患者に一時的に起こる急激な痛み(突出痛)に対してバッカル部位(上顎臼歯の歯茎と頬の間)に投与し、口腔粘膜から薬剤を吸収させることで即効性の鎮痛効果を示す。
同剤は2005年の大鵬と米国シーマ社(現セファロン社)とのライセンス契約に基づいて大鵬が国内開発し、12年の大鵬と帝國との業務提携により、帝國が製造販売承認を取得した。今後は、帝國が輸入及び製造を行い、大鵬が販売する。海外では今年4月末現在で34か国で承認されている。
【イーフェンバッカル錠】
効能・効果 強オピオイド鎮痛剤を定時投与中のがん患者における突出痛の鎮痛
用法・用量 通常、成人には1回の突出痛に対して、フェンタニルとして50又は100 μgを開始用量とし、上顎臼歯の歯茎と頬の間で溶解させる。用量調節期に、症状に応じて、フェンタニルとして1回50、100、200、400、600、800 μgの順に一段階ずつ適宜調節し、至適用量を決定する。なお、用量調節期に1回の突出痛に対してフェンタニルとして1回50~600 μgのいずれかの用量で十分な鎮痛効果が得られない場合には、投与から30分後以降に同一用量までの本剤を1回のみ追加投与できる。至適用量決定後の維持期には、1回の突出痛に対して至適用量を1回投与することとし、1回用量の上限はフェンタニルとして800 μgとする。ただし、用量調節期の追加投与を除き、前回の投与から4時間以上の投与間隔をあけ、1日当たり4回以下の突出痛に対する投与にとどめること。
承認取得日 2013年6月28日
薬価 50 μg507.50円/錠、 100 μg708.10円/錠、 200 μg988.00円/錠、400 μg1378.60円/錠、600 μg1675.20円/錠、 800 μg1923.60円/錠