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糖尿病領域参入 AZプライマリーケアMR1300人、BMS糖尿病専任チーム100人で

公開日時 2013/06/19 05:03

アストラゼネカ(AZ)とブリストル・マイヤーズ(BMS)は6月18日、日本での糖尿病領域の事業展開について都内で共同記者説明会を開いた。GLP-1受容体作動薬として1日2回投与タイプのバイエッタと、同作動薬で週1回投与タイプのビデュリオンを共同で販売しているが、その内容はAZがプライマリーケア担当MR1300人で展開する一方、BMSは約100人で構成する糖尿病専任チームにて専門医を主にカバーする体制であることが明らかにされた。(左がBMS エマニュエル・ブリン社長、右がAZ ガブリエル・ベルチ社長)

 

両剤とも有効成分はエキセナチドで、ビデュリオンは世界初の週1回製剤として5月に新発売した。両社はビデュリオンの特徴として、安定かつ持続的な優れた血糖コントロールが期待できることに加え、併用可能な経口血糖降下薬が多いことを挙げている。ビデュリオンはグリニド系とα-グルコシダーゼ阻害薬以外の経口血糖降下薬との併用ができる。

 

バイエッタはペン型で、ビデュリオンは通常の皮下注製剤と違いがあり、ビデュリオンの使用には専用液で粉末を懸濁させる行程が必要。両社は情報サイトの立ち上げや患者向けコールセンターの設置のほか、患者指導用の動画ビデオなども提供する。

 

説明会に登壇した日本糖尿病学会理事長で東京大学糖尿病・代謝内科の門脇孝教授は、「この数年間で糖尿病治療の考え方は革命的に変わった。HbA1cを下げれば良いというのではなく、低血糖を起こさない治療、体重を増やさない治療、食後高血糖を抑制する治療を重視するようになった。その中にあって、ビグアナイド薬との併用も可能で、治験で体重減少効果も示されているビデュリオンは、現在の戦略に合致している」と述べた。GLP-1受容体作動薬に適した患者層には、インスリン分泌能が比較的保たれ、肥満傾向の患者を挙げた。

 

◎SGLT-2阻害薬も共同開発・販売の予定

 

両社は糖尿病領域でグローバル提携している。GLP-1受容体作動薬2剤のほか、SGLT-2阻害薬ダパグリフロジンの開発を共同で行っており、ダパグリフロジンは国内フェーズ3段階にある。ビデュリオンのペン型タイプや通常の皮下注タイプでの月1回製剤もグローバルで開発が行われている。

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