入社式社長あいさつ 仕事への意志と覚悟を
公開日時 2013/04/02 04:02
製薬各社の入社式が4月1日に行われた。大手・準大手社長の新入社員に対するあいさつでは、事業がグローバル化し、厳しい競争に晒されてもなお、自ら意志と覚悟を持って仕事に臨むことが基本にあることを訴える内容が目立った。
武田薬品の長谷川閑史社長は、「人生は誰にも平等、公平ではありません。しかし、チャンスは平等に用意されており、それを掴む準備ができているかどうかが重要になります」と、主体的に日々努力することを説いた。
第一三共の中山讓治社長も、社員に常に伝えている3つのメッセージの1つに「志、意志を持つ」を挙げ、「強い意志を持ち、問題をひとごとにせず、自律的に動くことによって、目の前の目標に取り組む意味も明確になり、短期の結果だけに一喜一憂することなく自分にとっての成功の実現に向かって着実に進めるはずである」と話した。
アステラス製薬の畑中好彦社長は、「『サイエンスの進歩を患者さんの価値に変えて届けること』、この価値をグループ全員が共有することで、新薬の承認審査ハードルの上昇、各国の医療費抑制策の進展等の直面するチャレンジを乗り越えて、革新的新薬創出に引き続き挑んでいく」とし、それに向けた強い覚悟を持つ必要性を示した。
エーザイの内藤晴夫社長は、「患者様とご家族の皆様の喜怒哀楽を第一義に考え、そのベネフィット向上に貢献する」という企業理念の実現に向け「患者様の価値増大に一身を捧げる覚悟を決めて業務に邁進していただきたい」と呼びかけた。
準大手クラスでも製薬企業の使命を胸に主体性を持って仕事に臨むこと求める内容が散見された。