塩野義 開発中の新規作用高脂血症薬を導入 寿製薬から
公開日時 2012/10/04 04:01
塩野義製薬はこのほど、寿製薬が創製し、前期フェーズ2を実施してきた新規作用の高脂血症治療薬「KT6-971」の全世界における開発・製造・販売権の許諾を受けるライセンス契約を締結したと発表した。塩野義は、既にスタチン製剤の高脂血症治療薬クレストールを販売しているが、スタチン製剤とは異なる作用機序によって血中のコレステロールを低下させる作用を持つといい、スタチン製剤でコントロールがうまくいかなかったり、効果が不十分な患者など、新たな治療の選択肢としての位置付けを狙う。塩野義製薬が寿製薬の協力のもと、今後さらなる臨床試験を実施する。
KT6-971 は、小腸における胆汁性および食事性コレステロールの吸収に関与するコレステロールトランスポーター「Niemann-Pick C1-like 1」(NPC1L1)を選択的に阻害することにより、血中のコレステロールを低下させるとみられる。塩野義は、寿に契約一時金を支払うとともに、開発の進捗に応じたマイルストン、売上高に応じたロイヤリティーを支払うが詳細は開示していない。これは10月1日に発表された。