日本新薬 がん疼痛薬トラマールに「慢性疼痛」の効能追加申請
公開日時 2012/09/21 04:00
日本新薬は9月19日、現在販売中のがん疼痛治療薬トラマールカプセル(一般名:トラマドール塩酸塩)の効能に「慢性疼痛における鎮痛」を追加する承認申請を行ったと発表した。
慢性疼痛は、病気や怪我の治癒、あるいは明らかな身体的異常が解消したにもかかわらず、数か月以上にわたって続く痛みや、治癒が困難な慢性疾患によって、長時間持続する痛みとされている。同剤は海外では、がん疼痛以外の慢性疼痛の治療にも幅広く使用されているという。そのため同社は09年から国内で効能追加のための治験を進めてきた。
同剤はオピオイド受容体作動作用などによって鎮痛効果を発揮する薬剤であり、「軽度から中等度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛」を効能・効果として10年9月から販売されている。