日本アルトマーク 電子認証サービス「medy」スタート 製薬企業のeプロモーションを支援
公開日時 2012/08/23 04:01
日本アルトマークは8月22日、1つのID/パスワードで提携した製薬企業の医療関係者専用Webサイトなどにシームレスにアクセスできる電子認証プラットフォーム「medy」の提供サービスを開始したと発表した。
4月実施の接待規制の見直しや製薬協による透明性ガイドランの導入により、製薬業界を取り巻く環境は大きな転換期を迎えている。MR活動も、医師の業務多忙や病院の訪問規制などで面談機会の確保が難しくなっており、これを補完するeプロモーションツールの開発や、WebとMR活動をミックスさせた新たなプロモーション戦略などに注力し始めている。
一方で医師や薬剤師のiPadやiPhoneの保有率も年々高まっており、医薬品の有効性・安全性、海外学会で発表されるエビデンス情報などへのアクセスも容易になった。さらに医師が患者への問診にiPadを使用するなど、ITツールを活用した診療スタイルも変化が見え始めている。
こうした環境変化を踏まえ日本アルトマークは、製薬企業の自社Webサイトや各種医療関係者向け専用サイトへのアクセスを容易にした電子認証プラットフォームを開発した。具体的には、同社のmedyユーザーに発行される1つのID/パスワードで、契約した全ての製薬企業の自社Webや医療関連サイトなどにログインできるというもの。これまでは医師が製薬企業の各社Webサイトにアクセスする度にID/パスワードの入力が求めれていたが、この手間を一切省くことができ、加えて様々な医療情報に迅速にアクセスできる。
なお、FacebookのアカウントIDをそのままmedyアカウントと連携して使用することも可能だ。そのほか、医療関係者専用のメーリングリストとも連携するサービスmedySQUARE(メディスクエア)なども行っている。
同社としては、今後、このシステムに賛同する製薬企業を増やすことにしており、eプロモーションのプラットフォームとしての活用を促す考えだ。