インスリン療法の変更 7割の医師「ためらった経験」 患者が嫌がるから
公開日時 2012/08/03 04:01
日本イーライリリーは、インスリン療法の意識・実態調査を医師256人などを対象に行った。その中で72%の医師が、必要性があるにもかかわらずインスリン療法の変更をためらった経験を持っていることが分かった。最も多い理由は「注射回数が増えるのを(患者が)嫌がると思う」(48%)で、次いで「指示通りに注射しない/できない懸念がある」(38%)。「経済的負担を考慮して」というのも27%あった。患者の都合で変更できなかった経験を持つ医師も75%おり、その理由の70%は注射回数の増だった。
インスリン療法の変更を考えるHbA1c値については、医師自らが患者だった場合は平均値7.4だったのに対し、実際に変更を行った平均値は8.5だった。この理由は定かではないが、療法変更に何らかのためらいがあるとみられる。