12年4月度新規処方調査 新規処方はザイザル、プラザキサがトップ
公開日時 2012/07/25 04:02
ミクス編集部が行った2012年4月度医師の新規処方ランキングでは、抗アレルギー薬ザイザル(グラクソ・スミスクライン)と抗血栓薬プラザキサ(日本ベーリンガーインゲルハイム)がトップに入った。いずれの薬剤とも新規性と他剤に比べた有効性が評価されている。第2位には、消化性潰瘍治療薬ネキシウム(アストラゼネカ)とアルツハイマー型認知症治療薬レミニール(武田薬品)がランクされた。
◎病院薬剤採用調査 トップはトラムセット
一方、病院薬剤採用調査によると、トップは疼痛治療薬トラムセット配合錠(ヤンセンファーマ)で、既存薬と比べた有効性が評価された。2位には、抗凝固薬アリクストラ皮下注5mg(グラクソ・スミスクライン)、骨粗鬆症治療薬エディロールカプセル0.75μg(大正富山医薬品)など11品目が並んだ。今回は、4月の薬価改定直後ということから、全体的に新薬の採用は低調となった。
◎「GE使用増える」 医師の自由コメント
医師および病院薬剤部からの自由コメントをみると、「発品採用品目30%以上となるように変更」「ジェネリックに変更する院内薬剤が多くなった」など、ジェネリック医薬品(GE)の使用促進に関するものが目立った。関連して、「ベンダー(ソフトウエアサービス)より対応方法が提示されたのが、3月26日であり検証した所、医療事故を誘発しかねない内容であった」と、GE使用促進に関する混乱をうかがわせるコメントも寄せられた。
調査はMonthlyミクスが毎年行っている新薬採用アンケートに回答頂いた病院薬剤部から80病院(国公立、自治体、準公的、民間など)に定点観測をお 願いし、毎月ごとの新薬採用・採用停止品目について集計した。臨床医についてはMCIとの協力により、内科系医師についてインターネットより回答を得た。