卸決算、販管費率削減でひと息も利益回復はまだら模様
公開日時 2012/06/28 00:00
サプライチェーンロジスティクス研究会保高英児●医卸事スズケン連続赤字、バイタル赤字脱出、アルフ営業利益率減●東邦復調、4年ぶり営業利益率は連結1.3%、医卸事業0.9%薬価改定・新薬創出加算2年目の大手卸5社の決算は、販管費率削減で営業利益率を0.2ポイント回復させた。前回の薬価改定2年目決算の10年3月期も、販管費率削減で営業利益を0.2ポイント回復させたのと類似の構図だが、その期は粗利率が横這だった。今回は粗利率が0.1%下がり、最低記録を更新した。粗利率の減少はとまっていない。医卸事業ではスズケンが2期連続の赤字だが、多角化事業が連結黒字を支える。バイタルケーエスケーHDは黒字に復調、東邦は利益率を大幅回復した。今年は新薬創出加算の第2ラウウンドだ。流通透明化の行方も含め、卸本業の価格...