透析患者 薬剤服用で負担を感じることは「量が多い」約6割 バイエルと全腎協調査
公開日時 2012/06/13 04:00
バイエル薬品と全国腎臓病協議会(全腎協)が透析患者200人から回答を得た「透析治療意識調査」で、薬剤の服用についても尋ねた。それによると、薬を飲むことに負担を感じている人(「とても負担」「負担」の回答者)は36.0%。その理由としては「薬の量が多い」が63.9%だった。
腎不全になると、カリウムの排泄が十分できなくなることにより高カリウム血症、リン排泄ができなくなることによる高リン血症、血圧調節がしにくくなることによる高血圧、活性型ビタミンD3の欠乏による低カルシウム血症、それによる二次性副甲状腺機能亢進症、赤血球を作るエリスロポエチンの低下による貧血など様々な合併症が懸念される。それらを抑える薬剤が必要に応じて処方され、患者は服用することになる。
調査では合併症は73.0%が不安だとしているが、薬剤の服用で最も負担を感じるのが「量が多い」ことであり、次いで「のみ続けること」54.2%、「のむ頻度が多い」38.9%と続く。