味の素と大鵬 抗がん剤レンチナン 7月から味の素が販売 販売委託契約満了で
公開日時 2012/04/17 04:02
味の素製薬と大鵬薬品は4月16日、味の素製薬が製造販売承認を持ち、大鵬薬品に販売委託していた抗がん剤「レンチナン静注用1mg「味の素」」(一般名:レンチナン)について、7月1日から味の素が販売することで合意したと発表した。この販売会社変更は契約期間満了に伴うもの。同剤はシイタケより熱水抽出した高分子グルカンで、免疫機能を高める作用がある。1986年の発売以来、「手術不能または再発胃がん患者におけるテガフール経口投与との併用による生存期間の延長」を効能効果としている。
直近の通期売上は仕切価ベースで4.1億円。味の素は、がん治療などの支持療法に用いる経腸栄養剤エレンタールを販売しており、レンチナン静注用も手掛けられると判断した。