アメリカで死ぬと、いくらかかるか?
公開日時 2012/02/27 04:00
サンノゼ・マーキュリー・ニュースによれば、同紙記者のリサ・クリーガーは先月父を病院で看取り、直後に36万ドルを超える(3000万円超)請求書を受け取った。ピッツバーグに住むロイ・ブラウンは数日間ICUで治療を受けて亡くなった弟の医療費約29万ドル(2400万円)を支払うよう求められているという。(医療ジャーナリスト西村由美子)“CostofDying”(死ぬのにかかる費用)と題されたリサの記事は大反響を呼んだ。リサやロイの経験はアメリカでは例外ではないからだ。救急車でER(救急外来)に運ばれ、ICUで数日過ごすようなことになれば、誰でもこの程度の金額の請求書を受け取るのが、アメリカの現実なのだ。アメリカ人ならずとも、ひとはよく「チューブだらけで死にたくない」「延命治療はされたくない」などと言...