好評いただいているMonthlyミクス増刊号「医薬ランキング」。毎年、新規データを掲載するなど充実を図っている。注目のトピックを紹介していくこのコーナー。第３回は「質の高い情報が提供されている製品」。

エムスリーの協力を得て医師600人を調査したもの。前回調査の10年に首位だったPPIパリエットにPPIのタケプロンが並んだ。前回と比べるとパリエットが支持数を減らし（27→23人）、タケプロンが支持数を増やした（15→23人）形だ。

タケプロン浮上の背景には、10年７月に新たな効能「低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制」を取得したことがあるようだ。脳梗塞や心筋梗塞の再発予防のために低用量アスピリンの投与が行われているが、長期投与で胃潰瘍、十二指腸潰瘍が起こることがあり、それを防ぎながら、梗塞の予防もするというもの。国内初の効能を評価する声が調査にも寄せられた。

新しいタイプの糖尿病治療薬で医師の評価も高いDPP-4阻害剤のジャヌビアは前回11位→今回４位に急浮上した。

ランキングにはトップ20（計25製品）を掲載しているが、DPP-4阻害剤のエクア、各社から発売され競合が激しい高血圧治療薬ARB（単剤）５製品が入っている。Ca拮抗剤との配合剤レザルタスも入った。末梢性神経障害性疼痛の効能を取得し、より多くの患者に使えるようになったリリカは10位以内に飛び込んだ。

この調査は、毎年行っている「医師が求めるMR調査」の中で取り上げているもの。2012年版は２月１日発売のMONTHLYミクス２月号に掲載する。

全20位のうち5位までのランキングはこちら→

掲載データ一覧は次のとおり。
http://mixonline.jp/MedicalRanking/tabid/71/Default.aspx