難病?それとも怠け病?
公開日時 2012/01/16 04:00
アメリカの大学生にADHD治療薬の常用者が多く、薬物中毒が懸念されている。だが実は、大学生に多いのはADHDだけではない。キャンパスでは鬱や適応障害等メンタルヘルスの諸問題を訴える学生が多く、大学当局を悩ませている。また、いわゆる「慢性疲労症候群」もキャンパスで急増の傾向にあり、強度の疲労のために定期的な通学ができない、単位取得に必要な課題がこなせないと訴える学生の増加に大学当局は頭を抱えている。(医療ジャーナリスト西村由美子)というのも、これらの学生たちが大学当局に対して、病気を理由に試験時間の延長を願い出たり、レポート等の課題の軽減を求めるからである。アメリカでは障害者保護法によって病人には学校等教育機関が特例措置を認めなければ鳴らない法的義務があり、職場での勤労者の権利同様、大学も病気...