患者に向き合ったとき、ドクターは何を、どう考えているのか
公開日時 2011/12/27 00:00
イーピーエス株式会社榎戸誠ドクターの思考回路ドクターとのコミュニケーションが、その仕事の大きな部分を占めるMRにとって、ドクターの思考回路を知ることは重要な意味を持つ。この観点から注目に値する書が出版された。ドクターの手に成る『医者は現場でどう考えるか』(ジェローム・グループマン著、美沢惠子訳、石風社)である。著者のジェローム・グループマンは、ハーヴァード大学医学部教授で、がん、血液疾患、エイズ治療の第一人者である。著者の臨床体験「本書は、患者を診察するときに医師の頭の中で何が起こっているかに関する探索の書である」と著者が述べている。この本を書こうという思いは、「3年前の9月のある朝、インターン、研修医(レジデント)、医学部学生の一群を連れて回診しているとき、不意にやってきた」。回診後、会議...